大規模修繕工事

1.仮設工事

工事が始まったときに、まず行われるのが仮設工事です。
仮設工事では、現場事務所や足場などの仮設設備を設置致します。
竣工後には撤去してしまいますが、外壁の工事を行う為欠かせない大切な設備となります。

2.下地補修工事

下地補修工事では、外壁面の補修を行う工事です。
内部の劣化がある箇所でもあり、建物の耐久性を向上させる面では重要になってくる部分です。その為、適切な補修ができるように補修作業をする前には必ず劣化状況の調査・マーキングを行い、ご報告させていただいてから補修作業に取り掛かります。

(1)調査

補修前に建物全体の下地劣化状況の調査を行います。
その際に、下地の劣化状況・補修内容が分かるようマーキング・図面に記録をいたします。
実際の補修箇所や数量を集計し、ご報告致します。

(2)下地補修(ひび割れ補修)

発生したひび割れ補修に関して、一般的にはクラック幅により補修方法が異なる為、調査を行う際にスケールや目視によって的確な補修方法を見極めて施工致します。

(3)欠損・鉄筋爆裂補修

外壁面の欠損部分、発錆等によって欠落しそうな劣化部分を斫り、防錆処理を行い樹脂モルタル等の材料で成形を行う作業になります。

(4)注入補修

浮きがある箇所の部位を接着させるために、穿孔作業を行いエポキシ樹脂系接着剤を専用工具にて注入し、補強のステンレスピンを挿入します。そうすることにより、肌別れしていた部位を接着するこが出来ます。
（※タイル面・塗装面とも同様の作業となっています。）

3.タイル補修工事

欠損・ひび割れが発生している箇所のタイル張り替えを行います。
張り替え作業の際には、既存のタイルを撤去し、新規のタイルを使用するため、張り替えた部位が周りと馴染むように事前に特注の焼成タイルを製作したり、着手前にテスト施 工を行い確認・承認のもとで作業致します。

4.シーリング工事

建具廻りや外壁目地等に施されているシーリング材を撤去し、新規にシーリング材で仕上げる作業になります。
シーリング材は紫外線や経年劣化によって徐々に本来の水密性や緩衝性を失ってしまします。劣化が進行すると漏水等の原因となりますので、使用部位に適正な材料を使用し、耐久性の維持を図ります。

5.薬品・高圧水洗浄工事

外壁等(塗装・タイル面)の汚れを高圧水洗浄にて綺麗に落としていきます。
タイル面には高圧水洗浄と併せて薬品洗いを実施致します。

6.塗装工事

外壁や手摺壁・各所鉄部など様々な箇所の塗装作業を行います。
塗装工事の際には、塗料の飛散で他所が汚れないようにビニール養生を行います。
養生の際、設備機材を使用するのに支障をきたさない様徹底しております。

バルコニーや共用部の作業を行う際には出入り制限、もしくは通行制限が発生致しますので事前に説明と案内をいたします。

(1)外壁塗装

外壁や天井等の塗装を行います。
塗装箇所では風雨や紫外線等により色つやが無くなったり、チョーキングと呼ばれる症状が発生します。
美観の維持という観点だけでなく、適切な使用材料・施工方法を行うことで建物の躯体への影響を軽減することができ結果、建物の長寿命化と繋がります。

(2)鉄部塗装

玄関扉・メーターBOX・配管等の塗装を行います。
鉄部塗装では錆の進行を防ぐため、下地処理(ケレン)が重要になってきます。下地処理の施工が不十分だと塗膜の剥離や発錆の原因となります。
また、下地処理後の錆止め塗料・上塗り塗料を適切に行うことで鉄部の保護になり、耐久性の向上が図れます。

7.防水工事

防水工事では、屋上やバルコニー・廊下等の風雨を受ける部分に防水処理を施し、建物内部への水の侵入を防ぎます。
防水工事には様々な工法があり、事前調査の際に現状に合った工事を提案・実施致します。
バルコニーや共用部の作業を行う際には塗装工事と同様に出入り制限、もしくは通行制限が発生致しますので事前に説明と案内をいたします。